第1回 手や腕には、足趾や脚と同様の形や症状が現れる

手足は運動系の神経や筋膜リレーションによって、同体側に連携・連動した動きを行っています。また、スパイラル(対立側)には、どちらかの手が身体の正中線を超えた段階で対立側の足に連携・連動した動きが現れます。その事から運動時の連携は元より、日常から常に腱や筋膜リレーションした動きが手足の同様の反応となって、手足の形にまで同様の形となって現れます。

 この連携した運動は手の動きでは勿論、手の2指や3指を動かすだけでも移動運動の初動動作を足に伝える事が可能です。1指、4指、5指もそれぞれ意味があり、左右への重心移動や回旋に連携しています。

運動時には、手や指が先行動作として運動を行う事により、足部の初動を誘導する事が可能となり、動きのスピードや反応・質を大きく変える事ができます。逆にこの様な連携を知らずに手足が逆の動きをした時に、腱や筋膜の抵抗から傷害を起こす場合があります。頸椎や肩、腰などに現れる突発的な痛みやギックリ腰等、手足(前足・後足)が逆の動きを起こした時に起こり易い疾病です。

例えば、足趾の外反母趾・浮指・開帳足、足部の内向き足・外向き足、脚部のX脚・O脚、股関節の内股・外股などが、足の症状は手の形状に現れ、足の形状は手の向きに現れています。そして脚部のX脚やO脚、股関節の内股や外股は、手と腕に同様の形状が現れています。脚部や股関節の特徴は腕の外側への開き度合いや反り腕となって現れます。

手を自然に前に出して、「手を開いてください」と言うと足部の形状がそのままに手に現れます。足部の開帳足は、手のひらの反り返りや開きとなって現れ、外反拇趾も同様に手の親指の外反が強く現れます、また浮指の症状は手の反り返りとなって現れます。

理想的な手の形は、足部の縦アーチや横アーチが活性出来る自然な足部で、前後左右へのバランス保持が足裏の三支点の保持によって、しっかりとコントロールされている事が前提となります。その為、足の形状が三点バランス保持理論によるインソールを活用する事で形作られて来ると、足の縦、横のアーチ同様に手にも丸みが現れて、「手を開いてください」と言われても、手は丸みを持った人間の進化を表した形となります。

手から足を築くことも、足から手を築くことも、どちらも可能です。人間本来の姿勢保持反応を高めて、運動時には手足の連携を意識した中で最大限の動きを最小限のパワーで引きだす事で、無理な障害も無く、疲れないパワフルな身体が築けます。