第6回 骨格形状と運動特徴
走っている状態から急に止まった場合に、前側にある足が軸足となります。軸足は、
身体の重さが乗っている為に、確実な踏ん張りや押し返しが可能なために、高い所から
下を覗く場合にも前側に来る足となります。然しながら常に自重が乗った状態にある為に
大きな障害、ヘルニアやぎっくり腰などは、軸足側で起きやすくなります。
反対に、フリーな足側は器用に動かすことが可能な反面、腕や膝関節などに怪我をし易く、
軸足側に流れる腰を支えるために腰痛等もこちら側に発生することが多くなります。
運動特徴としても、軸足側に常に荷重している事から、軸足側に向かっての移動は、反対側に荷重してからの移動となる為に、初動が遅れやすいです。当然、フリーな足側には軸足を
瞬時に蹴る事が可能なために素早い動きが可能となります。
右足に軸足がある骨格形状の運動特徴として、バッティングはダウンスィングとなり易く、ピッチングはスリークォーターがこの骨格の特徴となります。軸足を強く蹴る事が可能な反面、左足でのストップ動作が弱いのも特徴の一つです。
また、左足に軸足がある骨格形状の運動特徴としては、バッティングでは、アッパースィングが特徴で、右足側が踏ん張れない為に、テイクバックでの溜めを作る事が難しく、上体によるバッティングが主体となります、但し左足での軸がしっかりとして要る為にバットコントロールが上手なタイプです、ピッチングでは、肘や手を上に上げたオーバースローが可能な骨格形状です。
通常の各種骨格形状に腰や上体の回旋が伴うと猫背や反りかえり等の姿勢改善も難しくなります。背骨の構造上、姿勢改善を行う場合には、最初に回旋を修正し、その後に側弯、最後に前後の上体の姿勢改善が有効な姿勢作りとなります。