第7回 この現実を理解できますか?

履物に求められた機能は、人間を守る事!

更には、用途に応じた道具として人間の能力を高める事ではないでしょうか、本来の基本的な機能として、靴に求められている事は、三点支持力を高めて、足部の靭帯を活性させることで、姿勢保持能力や運動能力を上げていく機能でなければなりません。

しかし、残念ながら世界中の多くの履物やインソールは、アーチの間が盛り上がり、青竹踏みに近い状況となっています。

これからも毎日、朝から晩まで青竹踏みに乗った生活を続けられますか?

現状の履物は丈夫で安価な靴を作るために、靴に構造上の硬さができました。

そして、フィット感を求めて、足裏のアーチ中心部を持ち上げて、足と靴との横ずれが少なく、踵が上がりにくい構造にする目的で、靴の内底の幅を足より狭くして、足部に対しての巻き込みや上からの押えを強くする構造となりました。

更に、前に向かっての靴のローリング歩行が行いやすいようにトウ(つま先部分)を上げた構造など、半世紀の間に履物には大きな変化が起こりました。

実は、全てが靴の考え方の過ちとそこから発生した補正の構造に過ぎません、本来の人間の姿勢保持を無視した最悪な構造なのです。