第7回 この現実を理解できますか?

足部の靭帯に適正な張りやアーチの運動ができない構造は、足首の運動を極端に妨げてしまいます。

特に足裏の凸部によって張りすぎた構造は、足首関節の前側への屈曲を制限してしまい、アキレス腱断裂の危険性を秘めています。

更に踏み蹴り運動においても、十分な足首関節の伸展が行えずに、前側への重心移動に抵抗が生まれます、継続して使用すると身体の体幹に関わる靭帯の弛緩から骨盤後傾や膝が前に出た姿勢を引き起こしやすくなります。

世界中が、このまま誤った理論や機能に気付かずに、数十年、数百年暮らすとしたら、普通に立っていることさえできない子供たちや腰痛・ひざ痛は当たり前となり、循環機能の劣化から心疾患や脳梗塞などの疾病が、更に増えることでしょう。

近未来には、若い世代から二足歩行が出来なくなり、杖が常識となった三つ足の世界、立っていることが難しくなり這い回る四つ足の世界、進化論どころではなく、流行によって引き起こされる退化が始まってしまうかもしれません。