100歳まで元気に生きる姿勢の話 #6『弛みきった体では長生きは出来ない』

体を弛める事が全盛の世の中なので、マッサージや筋膜リリース、ストレッチやヨガなど、他にも大型スパや温泉施設も同様にビジネスとして大きく成り立っているものは全て、弛める(弛緩)になります。

弛める事によって体が弛緩してしまう訳ですが、それが一概に悪いわけではありません。
弛める事による血行促進やリラックス感や血圧の低下、副交感神経が優位に成る事による精神安定や内臓機能の活性など沢山の効果が期待できます。

然し、体を弛める時には安静時や睡眠時などのゆっくりとしていられる場所や時間に限られます。常に弛んでいる体になると自律神経の副交感神経の優位が強くなり過ぎてうつ病になる危惧や闘争心や行動力、特にやる気の低下、居眠り等が起きてしまいます。
更に活動時には、姿勢保持反応が低下する為に、日常生活でも転倒や傷害の危険性が高まると共に体のゆがみを引き起こす最大の原因になります。

弛んだ体での姿勢保持には、整い張りを持った体と比べて無駄な運動筋までも使用した姿勢保持を行わなければならず、運動力の低下は勿論の事、慢性的な筋疲労による懲りや痛みに繋がってしまいます。
また無駄な運動筋を活用している事が体のストレスに直結する為に、逆に交感神経に刺激を与えてしまい、精神的に不安定になり、怒りやすい性格や物事への過剰反応が現れる場合もあります。

長生きをする為の体は、いい加減です。
自律神経の交感神経と副交感神経が程よく安定した状況が求められます。
立っている事、座っている事にストレスを感じない安定した張りのある体が理想です。
張りのある体とは、しっかりとした足裏や座位での安定した土台があり、
姿勢保持反応が高いレベルで少ない筋力で機能している事です。

一般的な高齢者は、靴が原因となる弛みや三点バランス保持理論を知らない多くの医師や治療家に弛緩されたまま帰されています。
とても気持ちの良い時間なのですが重力によって体が潰されて、何とか姿勢保持反応が起きるまでの間は、とても危険な状態が続いています。

土台を築く事が出来なくなった現代人の姿勢保持反応は、体にゆがみを作る事でしか、バランス保持が出来なくなっています。
もっともっと体の土台を築いて欲しいですね。
三点バランス保持理論から生まれたバランスシート B-TRインソールや楽座衛門は、
強い土台と張りのある体を築く事が出来る唯一の道具と考えています。

次月は、「姿勢保持反応のある生活」をテーマにしています。