拮抗バランスと姿勢改善維持方法 第1回|基本的な体の拮抗バランスについて

人間の姿勢(骨格)は、遺伝により形成されますが、誰でも基本となる数種類の骨格パターンによって分類できます。

基本となる骨格パターンは、三点バランス保持理論では正面から見た形状を判断しています。

C字型体型  = 右足側に体軸があり、上体が左足側に傾いた体型 

逆C字型体型 = 左足側に体軸があり、上体が右足側に傾いた体型

S字型体型  = 逆C字型体型から胸椎上部で左足側への姿勢保持反応が現れた体型

逆S字型体型 = C字型体型から胸椎上部で右足側への姿勢保持反応が現れた体型

右傾斜体型  = 右足側に体軸がありながら、脚長等の関係で骨盤が左傾斜となり、

上体が右に傾いた体型

左傾斜体型  = 左足側に体軸がありながら、脚長等の関係で骨盤が右傾斜となり、

上体が左に傾いた体型

上記の骨格パターンに分類され、この骨格体型に前後弯、左右回旋が追加されて姿勢が形作られています。また、誰でも左右どちらかの足に体軸を持っている関係から腰椎にも胸椎にも微妙に側弯が現れています

この様な骨格パターンに、重力による自身の荷重負荷が常に足部(基底面)に掛かっています。そして、その荷重負荷を受けながら姿勢を維持する為に、足部から始まり、身体を網羅した筋膜リレーションや腱・靭帯によって、姿勢保持筋(インナーマッスル)反応によって姿勢コントロールが行われています。

然し、上記の骨格パターンでも解る様に、全ての骨格が歪みを持った状態で生活している訳なので、筋力の衰えや過度な筋疲労によって姿勢が悪化すると、姿勢保持筋だけでは体を支えられず、運動筋(アウターマッスル)までも活用した姿勢保持となります。

姿勢保持に関わる運動筋の活用は、本来の運動機能や能力を低下させるだけでなく、慢性的な筋疲労や関節痛などの原因となります。そしてこの様な疾病は、前後左右で拮抗していた腱や筋膜リレーションのバランスが崩れたことが大きな要因と考えています。

人間が立位を維持する為には、前後左右だけでなく様々な方向での対立や表裏と言った対立運動が行われています。どの様な姿勢でも必ず対立があり、全ての方向や裏表の中に綱引きが存在して、その方なりの綱の引き合いで拮抗を作り姿勢が成り立っています

更に筋肉は収縮しかできません膨張や単独での伸展は出来ません。どこかの筋肉が縮むことにより、どこかが伸びるといった運動機能で体は動かされています。

その結果、自身の筋力で意識した体幹や姿勢を守ろうとしない限り、弛緩、脱力重力による負荷筋疲労による対応不足、この全てが収縮方向(縮む)の姿勢の動きとなっています。

動物は危険を察知すると内臓を守る姿勢を取ると言われています。そして筋力が無くなっても、同様に対立する腱の収縮から筋弛緩は起きていますアスリートが強い筋力を築いても引退と同時に筋肉の衰えから姿勢の悪化や歪みが起こり易いのもこの事に起因しています。

何らかの原因から拮抗、綱の引き合い(腱の張り合い)のバランスが崩れると筋収縮、又は筋弛緩による弛緩姿勢が起こり、結果的に体の歪みが進行します。

この歪みを引き起こさない為には、姿勢を適正な位置に修正した状態から、重力を利用した基底面からの腱の反応や筋膜リレーションによる多方向の拮抗を意識した姿勢づくりが重要となります。

姿勢を維持継続させる為には、筋力増強やリハビリやマッサージではなく、適正な姿勢を築いた上で、腱や筋膜リレーションの適度な拮抗を利用する事で理想の姿勢を維持継続させる事が可能となります。

その為には、立位や座位での姿勢保持反応を安定的に高める事の出来る「B-TR」や「楽座衛門」を使用した拮抗運動を行うことが理想と言えます。

歪んだ体で無駄な運動筋を利用するのではなく、拮抗バランスを調整した上で少ない姿勢保持筋で姿勢をコントロールできる事が健康姿勢を築く上での理想です。

次回は、どの様に姿勢を築いて、拮抗バランスを活用する事で、その姿勢を維持継続できる方法を説明します。