2020コラム 第11回 内向き足・外向き足の原因と改善指導

一般的には内股とか外股とか言われることが多い足の向きですが、これは骨盤傾斜や股関節位置による大腿の可動方向と爪先の方向が同方向に向いている場合(ストレート脚)で、内股・外股が脚全体で現れている場合です。

この場合の姿勢改善や歩行改善は、骨盤傾斜角度や股関節位置を調整する事が、姿勢改善指導のポイントとなります。

内股や外股とは関連せずに、爪先の方向が内外に向いていた場合踵骨回内・踵骨回外が原因で、足部の基底面上で、身体を支えている重要な台座の役割を果たしている距骨が踵の傾きにより内外に向きを変えてしまい、その結果、膝関節の移動方向が決定し、爪先の方向が足部の内外への傾きにより、内向き又は外向き方向に変化した現象となります

人間の理想の歩行スタイルは、重心と共に膝関節が、縦の運動を司っている人差し指と中指の上を通過する歩行です。誤った概念によって作られたシューズによって、踵着地の歩行が

全盛となった現代人にとって、綺麗なこの腱の縦運動となる歩行は難しくなっています

シューズによって作られた踵着地による歩行が、足関節の左右への傾きを引き起こして、踵骨の向きに膝関節が移動を行う事から、踵着地の歩行を行っている限り、この現象は解決しません

改善指導は、踵骨の前後左右の角度を調整している足底筋を活性させなければなりません。

B-TRを活用した足部の腱の反応を高めた上で、内向き足は外返し運動、外向き足は内返し運動を指導して、足関節の可動域を調整していく事で、正面に向けたストレートな足部を築きます

その上で、体の正面に正しく足部を向けた爪先側からの着地による歩行ができる様に指導する事により、確実に姿勢や歩行スタイルが変化していきます。最初は違和感がありますが、

足部の内外への返し運動が適正に行われることにより、理想の踵骨角度や横アーチが形成されて、足裏の形状も大きく変化してきます。

足部の変化が現れた段階では、特に意識した歩行を行わずとも、理想的な歩行スタイルが無意識に行えるようになります。何も知らずに、医者に掛かり手術を行う方も居られます。

然し、足部の活性と適切な運動指導で十分に解決する内容ですので、歩行障害を引き起こさない前に、是非とも教えたい改善方法です。