第1回 四足から二足歩行へ

四足の安定した身体を持っていた動物がなぜ二足歩行となったのか?

通常、動物が立ち上がり二足となる場合には、他の動物に対して威嚇する場合、又は高い位置にある餌を取る場合などが考えられますが、人間はどのようにして二足で立ち上がり歩行まで行うようになったのでしょう。

水の中での生活から始まったというアクア説、敵を警戒するために立ち上がったとされる説、木の実などをとる行為から立ち上がったとされる説、獲物を運ぶために両手を使う必要があったとされる説、様々な説がありますが、実は未だに人間が二足歩行となった理由は定かでないそうです。

然しながら、人間が二足歩行となった事による骨格の変化は、足裏や骨盤、股関節や背骨、頸椎といった部位に、重力による自重に耐えて、立ち姿勢を保持する為の形状的な変化が起きています。

特に、足部の変化は、つま先立ちしていた状況から中足骨が短くなり、高い位置にあった足首関節が着地し、踵骨が出来上がり足裏で初めて立つことが可能となった訳です。