第1回 履物革命
靴の歴史は、紀元前から人の足元を守るものとしてあります、そして日本に登場したのは、江戸時代末期から明治の初期の様です。
また現在の様なフィット感重視で足を巻き込むようなフォルムやアーチ補正と称した足裏の縦アーチや横アーチに凸部を搭載した構造は、40年程度前から靴の主流の考え方として現在に至っています。
基本的には足底板の理論をベースに活用し、靴のフィット感を求めた構造となっています。
そして世界の靴メーカーにより広められ、現在では世界中に常識として供給されています。
しかし、上記のような構造は、本来的な人間の身体を守り、能力を高めるものではなく、足部の機能や運動を妨げて、身体が本来持っている姿勢保持力や循環機能などを妨げてしまう物なのです。
人間にしかない踵骨、拇趾球、小趾球を支点とした足裏のアーチの下を盛り上げて埋めてしまうことが、足関節の可動を少なくするばかりか、足底腱膜の弛緩を引き起こす構造となります、それは人間の身体を整え、姿勢保持させる能力を弱めてしまい、歪みや歩行困難、要介護を必要とさせる要因とも考えられます。