第10回 「美姿勢と脚部の関係」

文頭で書いているように、内股や外股は股関節の状況によって現れます、一般的に内股は骨盤の前傾と関わり、外股は骨盤の後傾と関わりがあります。
歩行中の脚部の可動が自然に内股や外股となってしまう訳で、そのままにしていると、状況が悪化しても良くなる事は有りません。綺麗な姿勢や歩行を求めるには、骨盤の傾斜や位置を調整したインソールや安定した履物を使用する事と、綺麗な足運び(爪先が進行方向に向く)を心がける事が、具体的な手段です。

また、不安定なシューズやヒールを履いていると姿勢を正すどころか、逆に更に悪化させてしまっている事を多くの方が知らなければならないと感じています。
今、流行りの代謝効果の高いシューズも筋力活性や代謝に向けて、その効果は明確に説明されていません、この不安定な履物で内股や外股の矯正は勿論不可能ですし、年配者やリハビリ中の選手に筋肉が付くからといっても、とても薦められません。
土台となる足元を安定させて、身体を押し上げる事により姿勢は作られています。
その足元を不安定にして、歪んだ身体を鍛えて、整える事自体に無理があります。

インナーマッスル(別名 姿勢保持筋)は、運動時の身体の軸や姿勢を作るのに使われています。勿論、インナーマッスルを鍛える事は有効なのですが、元々、歪んでいる身体の揺れや歪みの保持は、もっと大きな筋力に頼っています。
腰痛、背筋痛、肩凝りなどはその典型的な症状でもあり、過度の筋肉疲労と言えます。

特に内股、外股といった脚部と骨盤の問題は、脚部の骨格形状により足首、膝、股関節、脊椎といった痛みや障害の発生する部位も異なります。
そうならない為にも、骨盤の傾きや歩き方を調整したり、意識する事で、綺麗な姿勢を保ち、軽やかな歩き方に変えていけると言う事を知って頂きたい。