第10回 「美姿勢と脚部の関係」
「内股と外股」
美容と身体バランスを考えた時に骨盤と大腿骨との関係(股関節)が重要で、骨盤の前後傾や左右の高さ、前後差等により骨盤に対しての大腿骨の向き(前捻角)や大腿骨骨頭の角度(頸体角)が変化し、内股(内反股)や外股(外反股)が現れます。
多少の内股や外股であれば問題はないと思いますが、脚部の内向きや外向きが強い場合や自分の身体バランスによる歩き方を意識しないで、合わないシューズやヒールなどを使用している場合、転倒事故は元より脚部関節障害や腰痛、内臓障害といった症状に発展する可能性もあります。
俗に言う「カッコイイ」「カワイイ」という言葉に乗せられて、商業ベースのファッション系の履物に踊らされて、安易な流行に振り回されていると、何年、何十年先の寝たきり老人を育成しているようにも感じます。
将来に向けて、寝たきり老人や杖に頼った歩行にならない為にも、ご自身の脚部の向きや歩き方をチェックしてみてください。
綺麗な姿勢づくりと綺麗な歩行は、美を求めるだけでなく、健康維持や介護予防に向けても大切なケアと言えます。