第12回 筋肉強化よりも姿勢保持反応を高める

一般的な健康に係わるトレーニングジムの考え方や理学療法士、医師・治療家も含めて、筋肉に対して弛める、筋肉に対して鍛えるという対症療法や筋トレが主になっています。

筋肉や関節の強張り、痛みに対して弛める事による痛みの緩和や可動域を拡げる事を重点に施術していると思います。
更には、健康を維持させる為の運動療法と称した筋肉の強化が当たり前になっているのが現状ではないでしょうか。

根本的な体の骨格形状が左右均等で真っ直ぐな体をしていると勘違いしている所があり、筋力の低下から体のゆがみが始まり、様々な疾病や怪我が起きると考えられています。

人間の骨格は左右のどちらかに軸を持った骨格形状をしている事から、誰でも腰椎や胸椎の側弯や回旋を持って生きています。誰でも歪んでいるという事です。

元々ゆがんでいる体は、前後左右に拮抗した張りを維持している事で姿勢が成り立っています。
立位でどんなに体が歪んでしまった方でも、姿勢保持反応によって歪んだ体でバランスを保っているという事です。

ゆがんだ体、弛んだ体からの強張りに対しての治療が弛みで整うのでしょうか。
勿論、一時的な緩和にはなりますが根本的な歪みに対しての解決にはならないと考えています。

その為に運動を薦めて、少なくなった筋肉量を補う。
これもまた治療同様で解決にはならず、筋トレによる弊害を引き起こす可能性もあります。

このゆがみや弛みに対しての改善方法は、ゆがんでいる体を自認させて、より強い体が出来る事を理解させて、鉛直方向への強い体に導く姿勢改善しか方法が有りません。
鉛直な姿勢を求めて、体の腱や筋膜を拮抗できる体に導くことが大切です。

足元から姿勢保持反応を高める事を目的として開発した「B-TRインソール」が、低下してしまった現代人の足部の反応を蘇らせる事で、
姿勢保持反応からの強いバランス感覚や運動能力の変化に気が付く事でしょう。

更にゆがんだ姿勢には、腰椎の傾きや回旋を調整できる「坐骨調整シート楽座衛門」が上体の側弯や回旋の改善に大きな力を発揮してくれます。

誰でもゆがみや弛みを持って生きています。ゆがみ、弛みに対しての改善策は、伸展反応を高めるしかりありません。
体の張りを引きだして前後左右をバランスよく拮抗させる事が理想の姿勢に導く方法です。

世の中にまだまだ浸透していないこの理論と商品を活用して、多くの方の姿勢を改善すると共に、痛みや慢性的な疲労も感じさせない丈夫な体を提案してください。

誤った足部に対しての考え方や歩き方を勧めている医師やシューズメーカーが、基本的な人間の成り立ちや解剖学の足部の機能に戻る事は無いでしょう。

本当の事を伝えて行く事で、必ず多くの方を守る事が出来ます。

本年も最後までお付き合い頂き有難うございました。

株式会社 HBBT 代表取締役社長
技術顧問 関口正彦