100歳まで元気に生きる姿勢の話 #7『姿勢保持反応のある生活』

姿勢保持反応と言ってもピンとこない方が大半と思います。
特に一般のお客様にとっては
どの様な姿勢を保つの? 反応って脳がするの? それって誰でもできる事?
と言った疑問を持つと思います。

綺麗な姿勢を維持するのも、上半身が前に倒れて真下を向いて潰れてしまった姿勢の方も全て姿勢保持反応から起きている現象です。

足部の姿勢保持反応がシューズや歩行、アパレルなどの関係で弛緩が起きると姿勢を維持している体の伸展系のサポートが出来なくなり、
骨盤の前後位置や前後傾斜、左右傾斜が強くなり、上記の様な姿勢になる事があります。

常に重力による負荷が掛かっている為に、土台となる足部からの姿勢保持反応を常に高いレベルで維持する事で、
姿勢のゆがみや軸に対しての骨盤の位置を調整する事が可能となり、綺麗な姿勢で疲れを知らない体に変わっていきます。

この姿勢保持反応は手技や筋力では出来ない神経反射の動きです。
土台となる足部の骨盤誘導機能が重要となります。
常に継続した反応を引き起こせる環境にするには、現在、B-TRによる足部のアーチ機能の復活しかありません。

少ない姿勢保持筋の反応で姿勢の悪化を止める事が出来るだけでなく、足部の機能が高まる事で、より楽な姿勢になろうと無意識に鉛直な軸に近い姿勢と変化していきます。
更に、循環器系、呼吸器系の働きを活性させると共に自律神経をより高いレベルに導く事が可能となります。
精神的な安定は勿論、免疫力の向上にも大きな期待が持てます。

無駄な姿勢保持からの慢性的な筋肉痛や体の凝り、更に体の弛みから膝関節への負担や腰痛症にならない為にも、
足元からの姿勢保持反応を高めて健康な姿勢で生涯生活できるという事を提案したいと考えています。

次月は、「骨粗しょう症、大腿骨折は体の弛みが原因」についてです。ご期待ください。