第4回 靴に起因する足病や体の歪み

本来の足部の三点支持機能が十分に発揮できる状態にあると、立ち姿勢は「気おつけ」とまではいかないまでも鉛直な姿勢で立っていることが楽になり、逆に「休め」の姿勢となることの方が、重力による負荷を感じる為にストレスを感じる様になります。

年齢と共に筋力が衰えても、足部の機能が活性している限り、身体は、鉛直方向への姿勢を楽と感じて、その鉛直な体軸のある姿勢に向かい、無意識に少ない姿勢保持筋で維持するようになります。

 

誤った構造の靴による体の弛緩は、体の揺れや姿勢保持を維持するために、運動筋を使い体の姿勢保持を行わなくてはなりません。体のゆるみが歪みを引き起こし、歪みが慢性的な

運動筋の疲労を招きます。それが腰痛や肩こり、慢性疲労の原因でもあります。

筋肉による姿勢保持が困難になってくると各関節への負担が増大し、変形性膝関節症や

ヘルニア、ぎっくり腰などの疾病に繋がる事は明白です。

 

スポーツによる怪我を未然に防ぐ事も、女性の歩き方やスタイルを改善する事も、杖も突かずにいつまでも歩き続けられる夢のある将来に向かう事も、全ての可能性は、足元から始まっていると考えられます。

何世代も前から誤った構造の靴により、衰えてしまった足部の三点支持による機能を回復させて、綺麗な姿勢で何世代も先まで一族が姿勢管理をされていく事を望んでいます。

 

ファッションも必要かもしれません、でも人間本来の機能を損ねるファッションやシューズビジネスの業界に踊らされて、不健康な歪んだ姿勢になっている事を改めて考えて欲しいと

願っています。憧れからハイヒールを履いて、足首関節からグラグラ歩いている姿は、とても綺麗とか可愛いい問題ではなく、その一族に対しての哀れさを感じてしまいます。

 

ご自分の足に合った長さや足囲のある靴で、爪先が上に上がっていないタイプの靴、更には

靴の中で足が自由になるような、フィット感と称した凸部の無いタイプの靴が良いでしょう。

将来も健康な姿勢で安心した生活を送る為にも、三点支持によるインソールを道具として活用し、足部からの健康姿勢管理とスポーツや美容、健康づくりを楽しんでください。

そして、足病や体の歪みを持たない家族(一族)を築いてください。

bana