第2回 「身体バランスとスポーツ指導」

例えば、ゴルフや野球・テニス等のバッティングで、日常から右足側に腰が位置している身体バランスを持った方の場合に、その身体特徴からテイクバックで右足外に腰が流れる現象や右肩に担ぎあげる現象が出やすくなります、そしてバッティングに入るとダウンスイングが強くなりすぎる傾向もあります、フォロースルーに至っては左足後に上体が流れやすくなる身体特徴を持っています。他にも柔道の背負い投げなどは、日常の腰位置が右にあるのか、左にあるのかでは全く違ってきます。スピードは元より、力強さ、運動の軸に大きな違いが現れます。

誰もが、無意識に身体の癖に対応する為に姿勢保持筋を使用したバランス補正を行いながら、一連の運動をこなしています。身体の歪み度合いや筋肉量等により、バランス補正に使われている筋肉使用量は違ってきます。総筋肉量に対して、姿勢保持筋の使用量が多い方ほど運動時の筋肉使用量が少なくなってしまいます、逆に姿勢保持筋の使用量が少ない方ほど、運動時に大きな力を引き出す事が可能となる訳です。