2020コラム 第5回 腰椎・胸椎の痛みの原因と改善運動指導

遺伝と生活習慣などによる骨格形成から左右どちらかの足を軸とした姿勢が築かれています。
前方から見た場合、
左傾斜体型、S字型体型、逆C字体型、C字型体型、逆S字型体型、右傾斜体型の6種類になり、更に骨盤の位置や傾斜角度によって回旋や前後弯が現れます。

そして足部が骨盤の前後左右の位置や傾き、回旋を築き、日常的に初動誘導をしています。

立位の場合、現代人の多くは、誤った理論の靴が弊害となり、足部の支点保持力の低下や足部靱帯の弛緩が起きてしまい、常に骨盤が動的なバランス、竹馬乗りの様に荷重の移動に伴い、脚部の移動が必要になっています。

本来の立位は、足部によるコントロールなので、姿勢が鉛直に近い程、少ない骨盤の移動(フラフープ運動)で、姿勢保持が行えなければなりません。
そうする事で、体のゆがみや
軸移動をコントロールするための無駄に使用している運動筋の使用が少なくなり、慢性疲労や痛み・凝りといったものが、根本的に解消されて行きます。

骨格の左右への軸が決定している事で、骨格による運動特性が左右で真逆の運動特性となります。それを知らずに様々な運動を行うことで、腰椎や胸椎、肘や肩への障害が発生している場合が多く、野球やサッカー、その他多くのスポーツ指導の現場でも、現実的に起きています。

例えば、右軸のC字体型の選手に、右軸のC字体型のコーチが指導した場合、無理なく指導内容を具現する事が出来るでしょう。
然し、
左軸の逆C字体型のコーチが指導したらどうでしょうか?
勿論、選手の運動レベルでの成長は限られ、場合によっては、その指導がスポーツ障害の原因
になることもあります。

様々な、骨格の特徴や基本的な体の運動の仕組みを理解する事が重要です。

骨盤の前後傾による胸椎の回旋運動の変化や足部の三点支持の状況、左右骨盤の前部の開きや閉じ、仙腸関節からの左右の前後傾差などにより、骨盤や上体の回旋や重心の移動が行われ、それによって腰椎や胸椎に慢性的な負荷が掛かりやすくなり、痛みとなって発症しています。

足部をもっと活性させて、更に骨盤を綺麗な安定した位置への誘導を導き、常に無意識な状態でも綺麗な姿勢を維持させることが大切です。

三点バランス保持インソール、B-TRは、足部の姿勢保持の機能を蘇らせることが可能です。元々の動物的な姿勢保持が行えることで、骨盤位置の安定から各種の痛みの軽減が期待できます