第11回 「2011 学会発表抄録」

※このような文章は慣れないと読みづらい物ですが、物事を相手に伝える為の順序に合わせて書いている物です。
参考までにコラムにアップしました、読んでみてください。

2011 日本スポーツ整復療法学会発表抄録
『三点バランス保持理論について』
足部からの身体バランス調整
The Theory of Balancing Body on the Three Points of Support in the Sole

【目  的】
三点バランス保持理論は、重力に対してのバランス保持を足裏の踵骨、親趾根元の種子骨(母趾球)小趾根元の中足骨(小趾球)の三点を支点として整えることで、少ない姿勢保持力で最大限の安定性を発揮させることにあり、スポーツでの潜在能力やパワーを引き出し、介護予防においても姿勢保持や歩行障害を回避させることを目的とした理論である。

【緒  言】
直立している場合には、足裏を土台として、足関節、膝関節、股関節・脊柱を利用して、骨盤の微妙な前後左右への運動で、バランス保持を行っている。
この土台となる足部を安定させることが身体の歪みや障害をなくすためにも重要な要素となる。
具体的には、足裏の踵骨、親趾根元の種子骨(母趾球)小趾根元の中足骨(小趾球)の位置に若干の高さを持たせることで土台を作り、その三ヶ所を結んだトライアングルゾーンの中に距骨が位置するように設計したインソール(中敷き)を使用する。
そのことにより足部を安定させて、足元から姿勢を整えていくことで、重力に対応できる身体バランス軸を組み立てることが可能となる。

【展  開】
姿勢やバランス軸が重力ラインに対して適合するほど、無意識に行っている姿勢保持のための筋運動量が少なくなる。
結果的に筋疲労や各関節への荷重負担が減少することにより関節痛も軽減する。
この三点バランス保持理論は、人間の二足歩行の原点にあり、バランス保持の土台となる足部の内外の縦足弓や横足弓(以下各足弓)の形成を図り、各足弓の上下運動を引き起こすことが出来る。
そしてバランス保持力の向上と足裏や下肢の動きを活性化させることにより循環器の働きや代謝機能も活発にする効果を得られる。