第11回 歩行指導と靴の関係

私は仕事柄、様々な医学・医療関係のテレビ番組を必ず見る様にしています。勿論、ビデオ録画もしているので、色々なテーマや最新の医療の実態も確認することが出来ています。

人の命を預かり、神の手により命を助ける技術は、只々、頭の下がる思いです。

然しながら、近頃感じているのは、タレントの様にテレビに出演している有名な医師たちに違和感や不信感を思うシーンが多くなってきている点です。

専門分野では無いにも関わらず、様々な話を理路整然と話している状況に、場合によっては怒りすら感じる場面が多くなってきています。特に身体の歪みやバランスを補正するための運動や歩き方、履物について説明を行っている医師に対して、本当に勉強をしてきたのだろうかと疑ってしまいます。

一般視聴者は、テレビの有名な医師たちの説明やアドバイスを当たり前のように鵜呑みに聞いている訳で、これが実は誤りだったと知った時に、私と同様に怒りや不信感を持つでしょう、更に、世の中に対して非常に無責任な番組であり、医師たちだと感じると思います。

例えば、歩行方法についてアドバイスをする内容が、シューズメーカーの提唱する歩行方法であり、背筋を伸ばして、大股で踵から着地して歩行する事を薦めていますが、踵からの着地は、誤った靴の理論から始まった事で、人間本来の歩行ではありません。

人間の骨格や機能を理解しないままに、メーカーのビジネス戦略によって作られた誤った構造の履物で、今や世界中の常識となってしまった事なのです、せめて医師たちには、本来的な歩行や履物の知識を理解してからアドバイスをして欲しいと思っています。