姿勢と歯の噛み合わせ

今回は「姿勢と歯の噛み合わせ」についてお話したいと思います。

人間の姿勢は、遺伝と生活習慣によって形作られています。足部の状況によって骨盤位置や傾きが決定している為に、上体や頭部はバランスを保持する為に位置や傾きが変化して姿勢となって表れています。

下半身の安定は勿論ですが、頭部を安定させる事、特に歯の噛み合わせが運動時や歩行時のバランス(動的バランス)に大きく関わると考えています。

上下の歯が自然にソフトに嚙み合わさっている状態のバランス保持力や体幹力はとても強く、アスリートがプレーをしている時には、綺麗に軽く噛んだ状態が理想です。
強く歯をくいしばる状況や口を開けた状況は体の弛緩を引き起こしてしまい大きな運動力は期待できません。マウスピースはこの事からお薦めできるアイテムです。

頭部を真っ直ぐに保ち、上半身を安定させる事で、脚部の運動力は高まりますが、頭部や上半身が傾いていると歯の噛み合わせが偏り、体は弛緩し易くなるという事です。

試しに頭部を傾かせて、歯を噛み合わせてみてください。上側にある奥歯が先に当たり、噛み合わせが悪くなる事が確認できます、また下顎を前後左右に移動させると上半身のバランスまで崩れて、余計な姿勢保持反応が現れる事も確認してみてください。

然し、重い頭や上体を歯のかみ合わせで、全て整える事には難しさがあります。
理由は、基本となる足部からの骨盤移動による(静的バランス)が有るからです。
このバランスを整える事が出来ないと動的バランス以前に体軸のコントロールが出来ません。その為には、足元から脚部、骨盤、上半身、頭部と体軸を整える必要があります。

当然ですが、足元から身体バランスの調整を行う事でも、歯の噛み合わせは整ってきます。重力による体重を押し上げている足元と指示を司る頭部を安定させる事で、パワーロス(筋肉疲労)の少ないしっかりとした姿勢が出来あがります。

そして、誰でも座るという行動を行っていますが、座位でも立位と同様に身体は歪んでいます。座った時には、骨盤の前後の傾きや左右への傾きにより腰椎、胸椎、頸椎と傾いた骨盤に対してのバランス保持を行い、最後に頭部がバランス保持をしています。

足元からのバランス調整や歯の噛み合わせを調整する事で、頭部が真っ直ぐに立つようになりますが、座っている時の土台(骨盤)の傾きまでは力が及びません。
BALANCE理論に基づく「坐骨調整シート 楽座衛門」はこの問題を解決する為に開発した商品です。

座位での上体の傾きを重力方向に対して整える事により、歯の噛み合わせは勿論、歪みから起こる筋肉痛や血行障害などに対処できる優れモノです。是非 お試しください。