第12回 インナーマッスルとアウターマッスルの関係

インナーマッスルの事を姿勢保持筋、アウターマッスルの事を運動筋と言う場合もあります。
姿勢保持筋は、背骨の周辺から骨盤に掛けてバランスを保ち、姿勢を維持しています。
主に視覚や聴覚、三半規管や末梢神経からの情報から脊髄反射で無意識に姿勢保持を行っている様です。運動筋は、体の外側にあり脳からの支持が中心となり、意識的に体の様々な部分の動き行い、姿勢保持筋を補助する役割も持っています。

人間の総筋肉量は、生涯過ごすには十分な筋肉量が備わっていると言われています。
然し、不慮の事故や病から寝たきりになると総筋肉量は一気に低下してしまいます。
総筋肉量の低下は、姿勢を維持する為に一定量の姿勢保持筋を使用している関係から使える運動筋量が少なくなる為に、徐々に運動が出来なくなってしまいます。

運動量が少なくなると、悪循環から総筋肉量が極端に低下し、体の動かせる部分が徐々に限られて、寝たきりとなってしまいます。

姿勢の悪化も総筋肉量の低下と同様に姿勢保持筋だけの姿勢保持が出来ない為、運動筋も活用した姿勢保持となっている事から慢性的な筋肉痛や硬直、痛みの原因となるばかりか、運動力の低下も始まってしまいます。

総筋肉量の適度な増加(筋力トレーニング)は良い事ですが、誰でも継続して出来る事ではありません。文頭にある様に生涯の総筋肉量が備わっている訳で、必要なのは筋力の低下を引き起こさない様に日常生活の中で活動量を無くさない事だと考えています。

それでも、一般的に加齢とともに徐々に少なくなってしまうのが筋肉量です。では、総筋肉量が少なくなっても運動量を保てる方法は無いのでしょうか

幾つになっても運動量を保てる方法は、より鉛直方向にバランスの取れた姿勢を築く事です。体の揺れが少なくなる程、姿勢保持筋だけでの姿勢保持が可能となる為に、総筋肉量の中の運動筋の活用できる割合が多くなり、活動量が維持されるという、好循環に変わります。

いつまでも自分の足で元気に歩ける人生を過ごす為には、より鉛直方向に近い、無理の無い綺麗な姿勢を築き上げる事が重要です。
B-TRで、姿勢を築く土台である足裏の三点バランス保持力を高める事で、足元から始まる足底腱が姿勢保持筋と連動して、体は無意識に楽な姿勢を求める事から鉛直方向に骨盤を移動させて、無理の無い綺麗な姿勢を築いてくれます。