第6回 膝関節痛となる現代人の原因

膝関節痛には、様々な原因があり、未だに解明されていない事も多いと言われています。

でも現代人の膝関節痛の多くは履物による脚部の弛緩と歩行や運動指導の間違いが原因となり発生していると考えられます。

履物は人間にとって安全に行動範囲を広げる為の道具でした、それが徐々にファッション性やビジネス戦略からの形状変化やフィット感の強い機能特徴が、足底腱の機能低下や足関節の可動範囲に悪影響を及ぼして、身体の歪みや様々な疾病を引き起こしている現状があります。更に靴の影響から起きた膝関節障害を起こしやすい歩行スタイル(踵から着地して大股で歩く)を医師やシューズショップが指導しているという最悪な有様です。

人間本来の歩行は、足踏みがベースとなって重心の移動と共に足が重心の下に着地する歩行です。靴の影響から足部の踏み蹴り運動が出来なくなり、結果的に股関節から脚部を振った踵着地による大股での歩行へと変化してしまいました。この踵着地による歩行が変形性膝関節症にとって最悪な歩行だという事は知られていません。

膝関節痛を完治させるには、先ずはフィット感のある靴を避けて、靴の内底の平らな靴に変えることをお薦めします。そして、靴を履いていても素足感覚を感じる足裏を築くことです。

足裏の骨の三点支持で立つ感覚を呼び戻すことで、足底腱からの姿勢保持筋が活性されて、足首の安定から膝が伸ばされた姿勢に変化します。

筋トレやウォーキングなどの脚部の筋肉強化では、残念ながら回復や完治にはなりません自重で壊れた膝に更に負荷を掛けるのは好ましくありません。だからこそ道具の活用です。

B-TRインソールを活用する事で、膝関節痛の軽減は元より、支点保持力の向上が鉛直方向への姿勢改善、循環機能の促進、呼吸器系の改善にまで、大きく可能性が拡がります。

毎日の歩行も無理に大股で踵からの着地で歩くのでは無く、膝への負担の少ない歩幅でできる限りつま先側から着地して歩くことで、姿勢保持の土台となる足底腱を最初に張ることが可能となります。足関節は足底腱の張りと共に揺れが無くなり、安定した膝関節をサポートしてくれます

素足感覚を高めるために素足でいる時間を増やす、間違いではありませんが、遺伝と履物によって起きてしまった動物的な機能の低下を簡単には戻せません

現状ではB-TRインソールによる支点保持力の向上と足底腱の活性が唯一無二の足部と姿勢改善の方法と言えると思います。