スポーツコラム #9 『格闘技』
このスポーツこそ、体の軸足や骨格形状からの運動特徴が顕著に技として現れます。
軸足を前にした構えなのか、軸足を後にした構えなのかにより、運動特徴の違いから得意技の種類が決まってきます。
例えば、剣道の様に右足前で構えた場合。
左軸の方の場合、蹴り足が軸となる為に、素早い飛び込みが可能となる反面、急停止や後ろに戻る反応が難しい為に、打ち込んで相手から距離を置いて、構えを正す動作が必要となります。
また、右軸の場合には飛び込みは弱いのですが、つば競り合いや下がり打ち等の軸足を生かした攻撃が骨格形状的に有効で、右手による片手打ちも正確に行えます。
また、体の側弯が基本的に軸と反対側に倒れている為に、相手の攻撃を上体が避ける場合にその側弯側に避けやすい特徴があります。
ボクシングや空手、フェンシングなどがこの分野です。
軸足の前後により、投げ技にも大きな変化が現れます。
右軸で右手の場合、右腰に相手を乗せやすく、素早く強い投げを行う事が出来ます。
背負い投げなどが有効となります。
左軸で同様の投げを行う場合には、前側に潰されやすい動きとなりますが、内股などの軸足をベースに足を使った技が骨格形状的には有効となります。
軸足が後にある場合には、内掛け、外掛け、払い技等が安定した軸足で前側の足を使える攻め方になります。
押しの強い動きになる事から前への動きが重要になります。
柔道、レスリング、相撲等がこの分野です。
相手の軸足を知る事。
それにより得意、不得意を知る事もでき、攻め方や守り方の戦略を決めやすくなります。
また、上体の左右への側弯運動も骨格形状通りに反応する為に、その動きも予測しておく事が可能となります。
そして、骨格形状に合った技を磨く事が大切です。
骨格形状に合わない技の無理な習得は、スポーツ障害の原因にしかなりません。
素足の競技でも日常からの姿勢保持反応や強い体幹を築く事は可能です。
より強いアスリートに導く為にもB-TRのご提案をしてください。