スポーツコラム #2 『スキー&スノーボード』

多くの方が大自然の中でスピード感を持って自由に滑走する素晴らしさと共に、健康づくりにも効果の大きいウィンタースポーツですが、今回はスキー&スノーボードの運動特性や体の使い方について説明したいと思います。

基本的なバランス保持姿勢をベースに、重心位置の変化と外力に対しての対応姿勢をコントロールする事で、ターン操作を行っています。

どちらも大きな抵抗に対して、上体が正対する事が基本になります。ズレがある場合とズレが無い場合とでは、上体の向きが変化するという事です。
スキーの場合もスノーボードも直下降となった場合、一番強いのは真下に向けて正対している姿勢です。
ズラして滑る時には、上体の向きがズラしたい方向に対応しながら回旋している訳です。


さらによく間違えて考えられているのが膝関節の使い方です。
膝関節は単純な曲げ伸ばしを行う関節で、基本的に膝関節は操作ではなくバネの役割を果たしています。
下からの衝撃を和らげたり、押し返す運動を用具に伝えている訳です。

代わりに行っているのが股関節と足関節の働きで、運動や操作が成り立っています。
前後左右への荷重の移動は足関節の曲げ伸ばしと、股関節運動によってコントロールしています。


用具の前後に荷重する事でトップやテールを回旋させるターンも、荷重位置と足関節、股関節によって、バランスと対応姿勢を変化させる事で回旋を行う事ができています。

用具のサイドにはウエスト同様のカーブがあり、このサイドカーブを活用する事で、ターンの大きさやスピーディーな滑走技術に繋がっています。
この様な技術を行う為には、日常的にはあまりない運動が必要となります。足部の基底面に対して重心を横移動させる技術です。

ズレを伴う場合には、重力のラインに近い所での滑走となり、用具の傾きを作りハイスピードで滑る場合には、抵抗に対しての対応できる位置に重心が移動する姿勢となります。
遠心力が働く中で対応姿勢の変化する事で、スピーディーな滑走が可能となります。


素足感覚の様なバランス保持と数百キロの用具に掛かる負荷を押し返すには、気持ち良さを追求したインソールでは、対応は出来ません。
足裏の支点保持力を高めて、体幹力や脚力を有効に使う為には、B-TRがもちろん、究極であることに間違いありません。