スポーツコラム #10 『ボウリング』
一般的なスポーツでありながら、アスリート的な愛好者も多いスポーツです。
このボウリングほど、体の骨格形状が関係するスポーツは無いと思われます。
理由は5kg程度の重さのボールを、右投げ、左投げの違いだけで、同じようなフォームで投球している事が理由です。
右投げの場合、重心を乗せていく前足が左足になる訳ですが、
骨格形状の軸となっている方を前足にすることにより、圧倒的に安定した投球や無理の無い運動を行う事が可能となります。
逆に右軸足の方の場合、前足でのバランス保持が難しいと共に、日常の軸と違うため、脚部の疲労や左膝関節の負担が大きくなっています。
パワーのある方ほど、上記の理由から左脚部が壊れやすいと言えます。
この左右軸は上体の左右傾斜(側弯)も引き起こしている為に、左軸の方は上体が右に傾いている事から上体の下でボールをスムーズにスローイングする事が可能なのですが、
右軸の方は上体が左に傾いている事から、スローイング時にボールに左回転が掛りやすい特徴があります。
骨盤の前後傾によっても、ボールから手の離れる位置が変わってきます。
骨盤前傾の方はボールをコントロールしている時間が長いのですが、骨盤後傾の方は手離れが早くなります。
ボウリングは室内で出来るコミュニケーションスポーツとして人気がスポーツですが、
骨格形状の左右軸や運動特性が大きく現れるスポーツでも有る為、無理の無い範囲で楽しまれる事をお薦めします。
特に右側で物を抱えたり、担いだり、服の袖を右腕から通す、右軸タイプの方は要注意です。
安定した姿勢やバランスコントロールの出来るB-TRを活用して行う事で、楽しく安全なボウリングを行ってください。