第8回 足部の機能(素足感覚)が姿勢を回復させる

現代人は誰でも遺伝や軸足などの関係から多少のゆがみを持って生きています。
そのゆがみは、足部からの弛みなどによって更に悪化したゆがみとなり、痛みや疾病に繋がっています。

普通に靴を履いている時に素足感覚が有るでしょうか。
素足感覚とは、裸足の事ではなく、足裏の三支点(かかと、拇趾球、小趾球)の骨を感じて立つことです。
この足裏の機能が、人間に与えられた二足での立位や歩行に大きく関係しています。

この支点保持力が骨盤をコントロールして姿勢を築いています。

その為、この素足感覚が衰えてしまうと、骨で立っている感覚が無くなり、足裏の肉で立っているベタ足感覚になってしまいます。

ここまで行くと足首、膝、股関節、背骨の順番に弛みが進行して、体が大きくゆがむことになります。

この歪みが様々な痛さや疾病を引き起こすだけでなく、運動機能も低下する事から、スポーツ傷害の原因にもなっています。

誤った構造のシューズを使用してきた事で、現代人の足部の素足感覚は無くなろうとしています。
フィット感のある靴からは素足感覚を築く事はできません。

三点バランス保持理論のB-TRだけが、なぜ素足感覚が築けるのか?
理由はB-TRの三支点に高さがある事です。
インソールに足裏の足底腱(靭帯)の機能を高める為の支点保持力とアーチがある事により、上に乗った足にも瞬時にアーチ機能が蘇るという事です。

どんな偏平足や開帳足であっても、このインソールを活用する事で、足部の機能回復を計る事が可能となります。

足裏の靭帯が活性することで、足裏から始まる姿勢保持反応が高まり、素足感覚は勿論、
骨盤位置が改善される事から、姿勢が大きく鉛直方向に変化していきます。

ゆがみを弛みによって進行させるのではなく、足裏からの支点保持力や靭帯の活性を引き起こす事で、痛みや疲れを知らない強い体に導く事が可能になります。

是非、多くの方々に足部の機能で姿勢が回復する事を知って頂きたいと願っています。