【特別コラム】健康で強い姿勢とは

いつまでも健康で強く・綺麗な姿勢で過ごしたい、では健康で強く・綺麗な姿勢とは、どの様な姿勢の事を言うのでしょうか。一般的に姿勢良くという言葉を使いますが、真っ直ぐに立った姿勢と表現する事が有ります。

一般的な真っ直ぐな姿勢とは、整列時の掛け声の「気をつけ」真っ直ぐに立って手の中指をズボンの横の縫い目に合わして、顎を引く姿勢を連想すると思います。

医学の世界での表現は、背骨を横から見た時のS字カーブをベースに考えた鉛直な姿勢を言います。外踝と膝関節横、大転子、肩関節、耳をラインで結んだ姿勢を言っています。

然し、本当に綺麗で強い姿勢を考える時には、横側から見たS字ラインや鉛直ラインよりも、正中面(正面)から見た場合の上体や骨盤の回旋、骨盤の左右軸移動の方が重要と考えています。

左右の骨格が均等でない事や足部の影響から身体の左右への回旋が誰にでも起きうる事から、綺麗な強い姿勢を考える時に大切な順番は、回旋を修正した姿勢、左右軸を修正した姿勢、前後軸を修正した姿勢へ改善していく事が理想となります。

そしてこの姿勢こそが、三点バランス保持理論から辿り着いた重力に対して負けない健康で強い綺麗な姿勢になります。

誰でも遺伝により骨格を受け継ぎ、同様の歩き方や運動習慣となって現れます。

そしてこの骨格は後天的な障害が起きない限り、生涯大きな変化はないと考えられます。

生活環境や習慣によって壊されてきた歪んだ姿勢を正しくコントロールするには、土台となる足部から人間的な姿勢保持反応を高めるしかありません

筋肉トレーニングや施術の技で解決する筈がありません。理由は重力により常に負荷が掛かるという事、その負荷に対して常に理想の姿勢保持反応を継続させなければならないという事が重要になるからです。

更にどんなに優れた施術や運動指導、手術であってもベースの骨格に対してのシューズ理論、歩行理論が伴わない限り、また同様の結果に戻ります。股関節の手術や外反母趾の手術が良い例です。元々の骨格による立位や歩き方が決まっているので、足元から歩行姿勢を変えられるレベルで、骨格を調整して継続させない限り、障害起きる疾病や運動障害となります

三点バランス保持理論に基づくインソールや座布団を活用して、足部の機能や体幹の回旋や側弯を解消して活性させる事で、無意識に身体の回旋や左右の軸調整が出来てきます、骨盤前傾の反り腰タイプや骨盤後傾の猫背タイプでも、鉛直方向に近づいて、常に強く反応できる姿勢に変化させる事が可能になります

一般的な定義の様に決まった姿勢ではなく、その方の骨格の中で最大限の姿勢保持反応が保たれる事がこのアイテムの特徴です。

どんなに鉛直に立っていても、重力に簡単に負けてしまう反応の弱さでは、生き抜けません。

忘れ去られた足裏の素足感覚や踵、拇趾球、小趾球の三点保持による姿勢保持力や保持反応を蘇らせる事が現代人にとって重要な課題であり、綺麗で力強い身体を築く事が人生を健康に身体ストレスも感じないで生きるコツともいえます。