2019コラム第4回 B-TRとカスタムメイドの違い
基本的な三点支持のB-TRインソールとカスタムメイド(オーダーメイド)インソールとは、何が違うのか、良く尋ねられます。簡単に違いを言うとB-TRの2軸に対して、カスタムメイドは1軸に近い状況に骨盤を移動する事が可能です。特にカスタムメイドで有効なのは、体の回旋や踵骨の回内外、骨盤骨の前後傾の左右差から起こる内股、外股の改善です。
B-TRは基本的な支点保持力を回復させて、弱った内外のアーチや運動を引き起こさせる事で骨盤を安定させて、体幹力を引き出すことが可能となりました。一般的なシューズや高機能とされているインソールによって、足底腱の働きや姿勢保持機能が衰えてしまった現代人にとって、足裏の三支点の高さを変える事で機能回復を図る事が可能となりました。
一般的には、アーチ機能を高める為に、更に足裏の靭帯に対してアーチ形状を高める構造や体の揺れや歪みに対しての対応力を筋肉に対してのトレーニングや運動で解決しようとしています。然し、足裏の三点支持とは、足裏の骨で立つことを意味しています。人間の二足歩行の土台となる支点支持力を強化する方法は、筋肉や関節へのアプローチでは対応できません。足裏から土台を形成して、その土台に対しての適正な靭帯群の活性が姿勢保持に繋がっています。
基本的なB-TRに対して、カスタムメイドは、この三支点の高さを三次元に調整する事で、骨盤位置を正確に前後、左右、前後左右傾、左右回旋などの調整を行う事が可能です。
そうする事で、多方向からの抵抗に対しての対応能力を高める事やより鉛直な姿勢に導く為の姿勢保持反応を高める事ができます。
そうする事で、多方向からの抵抗に対しての対応能力を高める事やより鉛直な姿勢に導く為の姿勢保持反応を高める事ができます。
通常のカスタムメイド(一般的なオーダー)は、お客様の足の型や足圧などから判断しますが、このカスタムメイドの製作は、アンケートと写真5枚を必要とするだけです。問題となる足の型に合わせるのではなく、次の理想とする足や姿勢を求めるために行う対応は、現状の足裏の状況を必要としません。
上記のデータを基にして制作したカスタムメイドインソールは、側弯、前後弯、回旋といった姿勢改善は元より、慢性的な筋疲労や循環機能の低下を活性させ、潜在的な運動能力の引き上げも可能となります。姿勢の変化は元より、様々な体の好循環が起きることから、一定の研修を受けた代理店にだけ対応して頂いております。継続的な姿勢管理を前提とした予防医学の考え方から、ストレスの無い、運動能力の高い身体に仕上げて、生涯に向けて定期的な管理体制を築く事を狙いとしています。