第12回 「文化創造」
動物は、地球に生きる限り、常にかかる重力に対して、姿勢保持という無意識の筋運動をしています。
二足で立つ人間は、より鉛直方向に対応できる姿勢になることで、身体の歪みが整い、無駄に使っていた姿勢保持のための筋運動が少なくなります。
真っ直ぐに立てるという事は、身体の揺れを元に戻す時間や筋肉量が少なくて済むことから、姿勢を保持する為に、無駄に使用していた慢性的な筋運動や運動時の筋力低下を無くし、最小限の姿勢保持力で立てることを可能としています。
その事により、体幹体軸の安定が作動筋の強い運動力を引き出すことも可能にしています。
「健康姿勢管理」を行っていく事により、世代性別に関係なく、強くて、綺麗な、そして健康な身体を維持させることが可能となっていきます。
身体の歪みは、自分だけの問題ではなく、遺伝による一族の問題であり、継続的な「健康姿勢管理」は、次世代の子孫に対して、人間の有意義な進化を伝えられる活動と信じています。
若い時には、筋肉量があるために、気付かなかった身体の歪みや骨格形状による運動機能が、恵まれた文明からの履物や道具により、徐々に壊れていき、生活習慣病や現代病などの症状が表れて、最後は要介護の世界が待っているとしたら、とても残念な事で、人間が人間の作った物で壊されていくといった、あってはならない事と思っています。
「ブランドファッション」「流行」「おしゃれ」などの業界のビジネスに踊らされて、歪みや疾病の原因となる履物や履物雑貨が横行している中で、それを使用することで、求めた満足感が、何年か先にあなたの疾病や障害を引き起こすとしたら、一時の満足感で、あまりにも高い代償を払わなければならないと思います。