第10回 「姿勢改善は可能なこと」
姿勢改善は可能なこと
一般的に、人間は年を取ると誰でも姿勢が曲がり身体の歪みも大きくなると思われています。
果たしてそうなのでしょうか?
当然、何も対処しなければ当たり前のように体は歪み、姿勢はどんどん悪化していきます。
それに対応するために運動による筋力維持やマッサージ・施術による姿勢矯正を行いますが、やはり姿勢は徐々に崩れていきます。
歪みや身体の偏りに対しての筋力トレーニングや直接的な施術、コルセット、ボディスーツなどの対応は、所詮、部分的な筋肉や脂肪へのアプローチであり、骨格を矯正させる為の対応にはなっていないと考えています。
姿勢改善が行えない理由としては、筋肉の強化や筋肉の弛緩では、全く重力に対しての対応となっていない事や、次に姿勢を鉛直に整えた後、その姿勢を維持させるための靭帯が常に活性されているかという事です。
現状で、重力に対しての対処を考えて姿勢改善を行っている企業や治療家は殆んどないと思います。また、スタイルアップの為の不安定なシューズや足に合せてフィットさせた靴の殆んどが、残念ながら身体の歪みを作りだし、各種の疾病までも引き起こしている原因になっているとしたら、そして、世の中の履物がどんどん誤った方向に進んでいるとしたら、それがわかった人間が、警鐘を鳴らすのは当然のことでしょう。