第5回 「身体バランスの土台」

「足裏アーチの機能は退化されている」

身体バランスの土台は、前記、各アーチの支点となる場所、拇指球、小指球、踵の三点を支点としたトライアングルゾーンです。(三点支持)
片足でバランスを保持する場合には、必ずこの三点のトライアングルゾーンの中に片側でのバランス軸(重心位置)が入っている訳です。具体的には、このトライアングルゾーンの中に、足首の支点となる距骨が位置している事が重要なポイントとなります。距骨とトライアングルゾーンとの関係に、四面体の強い支点保持力が発生します。
そして、両足で立つ場合には、この左右の四面体を土台とした、底辺の六点を結んだ六角形の面上に重心軸があり、どちらかの軸足を中心に前後左右のバランスを保持しています。
一般的には、誰でも身体が微妙に歪んでいる為に、重心軸に合わせて身体が真っ直ぐな姿勢となっている訳ではありません。逆に重心軸を中心に腰や上体が前後左右に曲がりや歪みを作り、串刺しのような状況となっている訳です。