第6回 「アーチは形成か?育成か?」

「運動効率の変化」

重力ラインに対して、身体バランスや姿勢が重なり合い、理想のバランス保持が出来る体塾が出来上げると、無意識の中で常に行っている姿勢保持が極力少ない力で保てるようになります。
斜めに倒れた棒を支えているより、垂直に立っている棒を支える事の方が、少ない筋力でバランス保持が可能なのは言うまでも有りません。
土台が安定する事で、歩く、走るは勿論の事、上半身の運動までパワーアップされたかのような、力が入る身体運動となります。
無駄なバランス保持と言う筋力の消耗を少なくして、力を出したい所で大きな作業をすることを可能としてくれる訳です。

「反射スピードの変化」
重心軸が整い、左右の脚に対しての前後左右への偏りが無くなると、瞬間的な運動や外力に対しての対応スピードが大きく変わります。
球技におけるフットワークやジャンプ力は元より、格闘技での踏み込みやブロックといった対応能力にも大きな違いが現れます。
これは、足部を起点に始まる様々な運動に対して、足部の安定と支点保持力が高いと可能となります。