踵の痛みの解決法

お悩み解決コラム第5回目は踵の痛みの解決法です。

歩行時に踵の痛みを感じている方が意外と多く居られます。足裏の足底腱の低下によるもので、踵前側に痛みが強く出ます。踵骨棘(ショウコツキョク)と言い、踵骨の前側にトゲの様な骨の潰れが現れる症状です。
その他にも履物や歩行が原因となり、踵の後部に痛みを感じる場合があります。踵からの着地で大股での歩行が原因です。本来の重心をのせている踵の位置より後ろ側で着地した歩行を行うことで、踵に負荷が掛かっている場合です。踵骨には衝撃吸収の構造が無いために、着地する位置によりダイレクトに衝撃を受けてしまいます。

どちらの解決方法も足裏のバネ機能を回復または機能させる必要があります。
足裏の足底腱と言う靭帯の張りが無くなり偏平足が起きている場合やシューズフィット系の土踏まずが盛り上がっているシューズの使用などで、足裏の靭帯が緩んでしまった場合に起きています。

土踏まずが盛り上がっているシューズの場合、踵の前側にサポートが入っている為に、一時的に痛みは和らぐのですが、足部のバネ機能の役割をしている靭帯の動きを止めてしまう事からアーチ形状はしていても結果的に偏平足と同様で、根本的な解決にはなりません。

解決方法は、足裏の骨の三点(踵、拇趾球、小趾球)を土台として立つ事、靴の中でも素足感覚を感じている事が重要となります。B-TRによるアーチ機能の回復が足裏に靭帯の張りを築いて、踵の前傾角度も変える事から痛みは減少します。

然し、どちらの場合も歩行時に極端な踵からの着地はお薦めできません!
できる限り足踏みの様に爪先側から着地して歩く、人間本来の歩行に戻す事で足裏の靭帯が活性してバネ効果のある足裏のアーチを築く事ができます。

突発的な踵の痛みに対処する場合には、手の親指と小指又は薬指を合わせてリングを作る事をお薦めします。手の対立運動は足の横アーチを築く運動と同様で、横アーチの拇指球、小趾球の押し返しを強くして、縦アーチを一時的に築く事ができる為に足の甲が上に上がり、踵の角度が変化する為に痛みを感じづらくなります。

手の運動で痛みを一時的に解決しても、フィット感の強い靴や踵着地による大股での歩行を行っている限り、根本的な解決にはなりません。内底のフラットな靴でB-TRを活用して、足踏み感覚の歩行を行い、早い段階で綺麗な足裏アーチを築いてください。

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