健康姿勢を維持できる歩行スタイル

お悩み解決コラム第12回目では健康姿勢を維持できる歩行スタイルをご紹介します。

世の中で常識となっている踵から着地して、大股で姿勢良く歩く、実はこの歩行スタイルが靴によって起きてしまった危険な歩行だという事を知っていますか?

靴ビジネスとファッションの関係からシューズメーカーによって作られた歩き方です。
更に多くの医師までもシューズ理論は元より靴の歴史も知らず、ギブスである足底板から始まったインソールや靴を治療の一環として薦めている事からこの歩き方が定着して常識となっています。

このギブスから始まったインソールやシューズは、一度使用すると中々、元の様に回復しないばかりか、杖の使用がセットになってしまうのが現状です。そして市販のシューズやインソールの大半も同様に足裏への刺激や圧迫から綺麗な歩行が出来なくなっています。

人間の足部は、骨盤位置をコントロールする能力やバネ機能、循環機能や運動時の移動を行う機能などが備わっていて、この機能は、足部のアーチと足踏み運動で行われています。
人間は、爪先側から着地を行う足踏み運動が出来たからこそ、安全に長時間の歩行動作も出来る様になりました。

素足に近い状態で行うバレイや器械体操、アーティステックスイミングの選手は、綺麗な姿勢や歩行を見せる為にも爪先側からの着地で歩行しています。
社交ダンスで体幹をしっかりと保ち踊られている方々も、同様に爪先側からの着地です。

健康で強い姿勢を維持する為には、移動に緩みや歪みの無い姿勢で歩く事が理想です。
その為には、足裏からのアーチの活性と真っ直ぐ前に足先を出して、常に重心の下で着地が出来るような足踏みを意識した歩行が大切です。

最初は慣れないので難しいと思いますが、歩幅を小さくして、しっかりと前を見据えて歩きましょう。舌ベロを上に上げる、まぶたを上げると綺麗な姿勢で歩きやすくなります。
つま先側から着地を意識するのが重要ですが、べた足での着地になっても大丈夫です。

つま先を前に向けて歩行するだけでも、膝の内外への移動が少なくなり、内向き足や外向き足、外股、内股の改善に繋がります。着地の際は膝を伸ばす事を意識してください。
膝の曲がった歩行が痛みや疾病の原因となります。
足の指まで使い足首でしっかりと踏み蹴った歩行が出来る様になると姿勢は勿論の事、循環器系、呼吸器系、自律神経の働きを助けて、精神的な安定感も生まれます。