スポーツコラム #6 『野球』

このスポーツの投げる、打つ、守るという全身運動は、個々の骨格から起きている左右の軸に大きく関わって、運動特性となって表れています。

例えば右投げの場合、右軸のスローイングと左軸のスローイングでは、上体の傾きから違いが表れます。
右軸では、スリークォーターのスローイングとなり、左軸ではピッチャーのワインドアップ投球ではオーバースロー、内野の守備ではサイドスローのスローイングが骨格形状から表れやすいスローイングです。

また、バッティングでは右バッターの場合、右軸はダウンスイングとなり、左軸はアッパースィングとなり易く、右軸は構えにタメを作りやすく、軸足で蹴ったスイングとなります。
左軸の場合、右軸のようなタメはできないのですが、左軸の足の張り(安定)からバットコントロールが良いスイングとなります。比較的に脚部よりも上体の筋力が重要となります。

守備では、スローイングの差だけではなく、元々の身体の左右への回旋が大きく影響します。
また、軸足方向への移動が遅れやすく、足を左右平行に揃えて構えると最初の一歩に遅れが出るため、
軸足と体の回旋の向きを考えて、上体が正対するようにあらかじめ どちらかの足を少し前に出して構えることで初動動作や運動力に差が出ます。

一般的にこのスポーツも指導の段階で、左右軸や骨格形状の違いなどを考えた指導は残念ながら行われていない為、指導者の指導によってはスポーツ障害を引き起こす場合があります。
スパイクもしっかりと締めるような指導が多く、弛みやすい身体を更に弛めた中でのプレーとなり、危険なアドバイスと言えるでしょう。
しっかりと締める場合には、必ず、足指を曲げて締める様にしてください。
それだけで体の弛みが少なくなります。

スポーツ指導者にもっと体の事を知ってほしいのは勿論ですが、
ぜひB-TRを活用して、足元から体のバランスを整えて、姿勢保持反応や運動力の高い状況で安全に野球を楽しんで頂きたいです。