第11回 体のゆがみと痛み・ストレスとの関係

人間には、持って生まれた骨格形状があります。この骨格形状は、必ず、左右のどちらかの足に骨盤が位置した軸足の構造を持っている為に、誰でも側弯と回旋を伴った姿勢をしています。

更に重力による重さの負荷が常に掛かる事により、体はどんどんと潰れて、歪んでいく運命にあります。

子供の頃は、体が柔らかくバランスも取れるのですが、成長期から遺伝からの骨格形状がハッキリとしてきます。
骨格形状と共に筋肉の質や関節の可動域にも運動特徴が現れて、体のゆがみが起きてくるという事です。

現代人の場合、シューズや様々な身に付けるアイテム等によっても体が弛緩してしまう事から、体のゆがみを悪化させているケースも多くあります。

体のインナーマッスル(姿勢保持筋)だけで姿勢をコントロール出来れば良いのですが、ゆがみの状況によりインナーマッスルだけで姿勢保持できずに、アウターマッスル(運動筋)も使用した姿勢保持が行われています。

この運動筋の慢性的な筋肉痛や凝り等が発生することから痛みや疲れの原因となっています。
弛みや脱力は安静時には、とても気持ちが良いのですが、活動時にはゆがみを悪化させる原因にもなっているので、特に活動中は体に張りを持つ事を意識して欲しいですね。

体の張りは、主に足裏から始まり体の後側を経由して額まで連携している伸展系の筋膜に大きく関係しています。
この張りが姿勢を綺麗に維持する為に必要な部分です。

体が弛緩すると特に背中の張りが無くなり、体は一気に前側に向かい丸くなった姿勢に変化してしまいます。

骨盤後傾や猫背といった姿勢はこの様に足元から弛緩されて、骨盤が前移動した時に起きやすい姿勢です。

活動時の体の弛みは疲れを引き起こすだけでなく、精神的にも閉じこもりとなり易く、姿勢の悪化は、精神的なうつ病にも繋がり易いと言われています。

生涯、慢性的な疲れと痛みとの繰り返しにならない為には、体のゆがみ量を少なくしていく事です。

その為にもB-TRの活用で、足裏からの姿勢保持反応を高めて姿勢良く生きる事を提案してください。