2018第11回 理想の歩行と現実の歩行

理想の歩行と現実の歩行
理想とする歩行とは、単純に足踏みの運動に基本があります。この運動に重心の移動が
意識されて、移動の動きを起こす事で歩行となります。足踏み運動での歩行は、踵からの着地ではなく、つま先側から着地するところにポイントがあります。つま先側から着地した歩行を行う事で、身体にとって様々なメリットが発生します。

1 姿勢が鉛直方向に改善される
2 歩行や立位での姿勢保持が安定する
3 循環器系の働きが活性する
4 呼吸器系の働きに好影響を及ぼす
5 真っすぐに足を向けた歩行が可能となる
6 疲れにくい身体になる
7 精神的な部分にも安定感が現れる
8 各種の関節痛の改善に有効
9 冷え性、むくみ、各種足病改善などにも有効
上記の様なメッリトが表れます。そして現実の歩行とは、従来から医師やスポーツ店で推奨されている踵からの歩行の事です。靴の硬度や誤った構造によって、作られた歩行です。実は、上記のメリットが全て真逆となり、デメリット所か障害のリスクとなります。

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理想の歩行は、つま先側から着地して、踵が接地する時には重心が真上に乗って、脚部も
しっかりと伸ばした状態になる歩行です。足を前に出す動きではなく、丹田辺りの重心位置が前に出るという意識で歩行します。
「抜き足」「差し足」という言葉があります。一般的には音を立てずにそっと歩くイメージがありますが、踏み蹴った足が弛緩する事により「抜き足」となり、重心と共につま先側から足を出していく事で「差し足」となります。この歩行は、危険な路面を歩く時やしっかりと重さを乗せて安全に歩く時、綺麗な姿勢を保って歩く時に、このような歩行となります。

 

テレビで見る光景としては、新体操の選手やシンクロナイズドスイミングの選手が姿勢良く歩いているあの歩き方です。素足で綺麗な演技を披露する為には、人間の基本となる伸展系の筋膜や神経反応を使った張りのある姿勢での歩行になります。勿論、靴を履いていても、社交ダンスのステップや歩き方など、正につま先側からの歩行です。理想の歩行は、足踏み同様に足首、膝の曲げ伸ばしが、各1回に行われています。踵からの歩行は、重心を前足に乗せていく為に曲げ動作を行う事から、各2回の曲げ伸ばしを行っています。重心が乗る時に膝関節が緩むという危険な状態となります。

 

簡単に伸展系の歩行動作と弛緩系の歩行動作を試す方法があります。先ずは伸展系の歩行動作を試します。つま先立ちをした状態から歩行をスタートしてください。自然とつま先側から着地を初めて、背伸びをしている感覚で姿勢良い歩きを感じられると思います。次に弛緩系の歩行動作のテストを行います。身体を脱力して足首、膝を軽く曲げた状態からスタートします。最初の一歩から踵を着いた歩行となり、姿勢を綺麗にするどころか、
猫背や姿勢の悪さがそのまま表れます。誤った構造の靴によって、足部の機能が阻害されて、身体が弛緩する事から歩き方の変化が起きてしまいました。

 

靴底の硬さや内底の凹凸、靴ひもの締めすぎや靴の足を巻き込む構造、つま先側が上に持ち上がっている構造、このような構造が体の伸展系の張りを無くしてしまい、弛緩させる事から危険な歩行を世の中の常識にしてきていました。フィット感や履き心地と裏腹に、体の歪みや歩行困難、循環器系の運動低下による現代病や生活習慣病などを引き起こす可能性があります。体の緩みは、歩行時の膝関節が不安定となる事から変形性膝関節症や腰痛症の起因ともなります。

 

自分の体は、自分で守る。靴の中では足の指が自由に動く靴を選び、つま先側から歩行を行う事で、体幹や姿勢保持力が高まり、同時に姿勢の変化も感じると思います。勿論、靴の中には三点バランスインソール「ビートレ」が入っている事が健康でいつまでも歩く為の新常識です。

 

そして、100歳まで元気で生活するためには、足腰の衰えには気を付けたいですよね。
姿勢の改善は元より、様々な疾病の改善には、正しい歩き方を知って頂き、実践する事が早道と言えます。
ダイヤモンド出版より下記の書籍が出版されます。 従来から言われているような
かかとから着地して大股で姿勢も良く歩く! こんな歩き方をしていると、体中が
壊れてゆがんでしまいます。

 

勿論、全ての関節に障害も起きて来るので、健康の為に歩いている歩行でも、真逆の
現実となってしまいます。
是非とも、正しい歩き方を学んでください。

 

足踏みが基本です。人間の歩行は、つま先側からの着地で重心が乗りながら歩きます。
足を前に出すのではなく、綺麗な姿勢のまま、重心が移動するのです。

 

また、下記のサンダルは、歩行を更に高いレベルに引き上げる為のサンダルです。
後ろ荷重や浮指の改善は元より、弾むような「抜き足」や重心と共に体幹の移動する
「差し足」の感覚も築いてくれます。A

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