第9回 坐骨調整シート「楽座衛門」ヒストリー

人間の骨格形状は、幾つかのタイプに分類され、体型が作られています。

 

特に上体は、骨盤位置の左右位置や左右の骨盤の大きさの違い、前後位置、前後傾斜度合い、股関節の可動域、等により、腰椎から胸椎へとバランス保持の為に、背骨の立ち上がり形状に変化が現れて、上体の姿勢を形成しています。

 

また、立位と座位での上体の姿勢は余り変わらず、同様の左右への傾きや回旋が現れています。

 

立位時の足元から作られた骨盤の状況で、上体の姿勢が作られたのと同様に、座位でも骨盤の前後左右への傾きや高さの変化で、立位と同じ姿勢が表れていた訳です。

 

足元からインソールを活用する事で、姿勢を鉛直に整えて、少ない力で姿勢保持を行うことにより、身体へのストレスや疲労を軽減する事や運動能力を高める事も可能になりました。

 

しかし、人間の生活には、「立つ」「座る」「寝る」の三つのパターンが存在します。

 

重力からの負担や重力を活用した健康管理を考えた時に、「立つ」「座る」は、重力に負けない鉛直な姿勢を築き、少ない力で姿勢をコントロールさせるかが重要です。

 

また「寝る」場合は、重力の負担が少ないように感じますが、計算上は、立位以上の負担が体全体に掛っています。自律神経の副交感神経が優位な状況に持っていくためにも、身体への余計なストレスを感じさせない状況と様々な筋肉や腱を弛緩させる事が大切です。

 

重力による負荷を体に感じて、無意識に姿勢を変えて緊張をほぐす動き(寝返り)も必要な動作となります。