浮指の解決法

お悩み解決コラム第2回目は浮指の解決法です。

靴屋さんや治療家の先生からあなたの足指は「浮指」ですと言われたことはありませんか?
足部圧力計(足を乗せて足裏の圧力分布を測る機械)などで、よく使われている言葉です。

「浮指」とは重心が身体の後ろ側に行っている事から、バランスを取る為にすねの筋肉(前脛骨筋)を使い足の指が上に上がっている状態です。立っているときや歩くときに足の指で足元を捕まえる事が遅れる為に、前側へのバランス保持力が低下し、踏み蹴り運動も弱くなります。

遺伝的な問題から起きる場合と後天的に履物により起きる場合があります。
現代人には「浮指」が多いと言われていますが、それ原因の一つが履物によって「浮指」が発生している事です。履物の靴底が固く、爪先部分が上に反っている場合に「浮指」は起こり易く、継続的に使用する事で、様々な疾病へと症状が進行していきます。

つま先部分が上がっている事で、履物が転がる様に前方向に動きやすくなるために、メーカーでは「歩き易さ」を売り文句にしていますが、大きな構造上の誤りがあります。この様な構造の履物は足指の保持反応が遅れるばかりでなく、足指で掴んで蹴る動きや立位での前後のバランス保持力が大きく失われてしまい、慢性的な疲労は勿論、姿勢そのものが悪化して歪みが発生しやすいからです。

改善に向けては、足裏の踵、拇趾球、小趾球での三点支持による姿勢保持感覚を高める事が重要となります。その事により足指が前方に伸ばされて、重心位置も適正な位置に変化する事から足指が自然に下がり、靴の内底に接して反応が出来る状態になります。B-TRの使用頻度を高めて活動時には、足裏の足底腱に伸縮運動を持った体にすることで、健康な姿勢を維持する事が可能となります。

履物の形状は、なるべく靴底が爪先側まで平らなものが理想です。その事により早くから足指が使えて、しっかりと踏み蹴った運動が出来るようになります。

改善運動としては、手のひらをテーブルの上に置いて、手のひらをしっかりと伸ばしてから、全ての指を徐々に曲げてテーブルを掴む運動を行ってください。手足の神経や運動は連携している為に、足指が靴や路面を掴まえる動作を高める事が可能となります。

日常では大きな問題とはならない「浮指」ですが、身体の歪みや姿勢の悪化の始まりとも言えますので、早めにB-TRを活用した姿勢改善と綺麗な足を築く事をお薦めします。