なぜ「つま先着地」が重要か?

今回は「なぜ「つま先着地」が重要か?」についてお話したいと思います。

2012年7月16日、NHKにより放送された、「ミラクルボディ 持久力の限界に挑む」 偶々、題名に惹かれて視聴録画した私の宝物です。
南アフリカのケニア・エチオピアのマラソンランナーを科学的に分析する事で、速さの謎を解き明かすといった内容です。

高地民族特有の生活環境、先祖からの標高が高い事による心肺機能に驚異の変化が培われ持久力が養われた、また荒れた高地の環境で走るには、つま先着地による走法が安全で自然であった。

多くの内容は書きませんがこの様な内容でした。そして、先日、このNHKスペシャル取材班の本をゲットする事が出来ました。ビデオ録画だけでなく、改めて本で内容を確認できたことに喜びを感じていました。

そして更に昨日、これも偶々、NHKで、8Kアドベンチャー 「天空を駆ける民 ララムリ」を見る事が出来ました。勿論、どちらも予告も知らず、行き成り出会ったという状況での視聴できました。

この内容は、メキシコのコッパーキャニオンに住む山岳民族でララムニ(走る民)とも呼ばれているタラウマラ族の話です。
日本の草鞋と同様の「ワラチェ」という古タイヤから作ったサンダルで生活しています。走り方は、南アフリカのランナーと同じように、つま先着地による走法を行い、幼い時から走る事が民族の習慣となっています。

またこの民族の事は、2010年2月25日発行の「BORN TO RUN 走るために生まれた」にも、詳しく書かれています。このタラウマラ族は、歴史上の話では、戦争から追われ高地に住むようになった民族が、獣を何人かで数日間追い続け、獣が体温上昇から動けなくなるまで走り追う狩りを行っていたという民族です。

この様なつま先から着地する歩行や走法が、現代人には特別な事の様に感じてしまいますが、日本人でもその昔、飛脚がそうで在った様に、裸足の民族や裸足に近い状況で生活していた頃には、当たり前に行っていた裸足での足踏みによる走法です。

草鞋やサンダル、草履は、裸足に近い足裏の足底腱を活用したバネ運動を行う事が可能です。姿勢保持を行うと共に心肺機能に大きく関係しています。

ビジネス戦略からのシューズの発達で、足部の弾むような機能が失われてきています。裸足のような感覚がなくなった事から足部の動きが少なくなり、靴によって歩かされています。その結果が踵着地による歩行やランニングとなっています。

裸足感覚を高めて、足踏みの延長となるような歩行(重心移動)を試してください。姿勢の変化は勿論、身体に張りが生まれるのを感じられると思います。

歩行や走法について、詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ

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