第3回 「筋弛緩による危険」

筋弛緩となる行動とは
1 施術やマッサージによる筋弛緩
2 スポーツ前の準備運動による筋弛緩
3 入浴後におきる筋弛緩
4 朝起き抜けの状態
5 ヨガやストレッチ運動による筋弛緩   等など
身体の硬化した筋肉を緩める事で、末端の血流をも高め、リンパの流れ良くする事により、筋ストレスや精神的なストレスまで和らげてくれます。

然しながら、この筋弛緩運動や行動が地球上の人間にとって、最も無防備で危険な状態にある事を知っていますか?
筋弛緩した状態では、関節が緩み、姿勢保持反応も遅延してしまいます。言いかえると重力に対応できる鉛直方向への体軸や重心軸が出来ていない危険な状態という事です。
この状態で行動すると転倒の危険性や各関節痛は元より、怪我や運動障害を起こす原因になる可能性も有ります。スポーツの世界でプレー直後に怪我が多いのは、この事が原因の一つと思われます。
重力をベースとした考え方を持っていないコーチやトレーナーが、傷害防止の為に入念に準備運動を行いプレーに入らせている事が、実は大変に危険な事を行っている訳です。