第2回 「身体バランスとスポーツ指導」

このように個々の身体バランスの違いによって、走る、飛ぶ、投げる、打つなどの基本的な運動やパワーに大きな違いが表れるという事です。しかし、現状ではどうでしょうか?
骨格形状や身体バランスに関係なく、従来からの画一的な技術を教える事が主体となり、筋肉トレーニングと戦術でカバーできると考えていないでしょうか? 残念ながら、このような指導では、選手の潜在的な能力を引き出し、安定したバランスで高いレベルに引き上げる事は困難です。

骨格形状により身体バランスの違いが起こり、その身体バランスにより運動の癖や特徴が発生している事を改めて理解しなくてはなりません。その上で、選手の身体バランスを調整した上で、的確な運動指導と技術指導を行う事が指導の原点であり、理想の指導者と言えると思います。

多くのスポーツ指導を行われている指導者、プロの方々で身体バランスについて興味のある方は
是非、前年度のBALANCE工房ブログの中のBALANCE理論も確認してみてください。
前年52回に渡り、様々な観点からのBALANCE理論が掲載されています。
「身体バランスの調整法」については、次回説明いたします。