第2回 「シャンク」と「トウ」

また次のテーマの「トウ」とは靴の先端の事です。「ファッション」という言葉の中で、靴業界が作り出した、格好良さやオシャレと称した、先が尖って狭い物や上に上がった物が流行となり、本来の足の形や足裏の機能に悪影響を与えている現実です。

骨格の歪みが姿勢保持力の低下し、姿勢の悪さや現代病を惹き起している現実が有ります。自分の素足の幅よりも狭い靴を履き、真っ直ぐ踏みだして歩けないほど爪先の長い靴を履いている事が、健康に良い、身体を守る為の靴と言えない事は明白です。

靴という本来、身体を守る為の道具が、身体を壊してまでも「ファッション」という流れの中で、靴業界の販売アイデアのひとつとして成り立っている事が残念でなりません。
特にヒールに関しては、論外と言いたくなるほど、まったく健康に関して度外視していると言いたくなるような尖った形やあり得ない形状を見ると、外反拇指・内反小趾は元より様々な疾病の起こす為の道具の様です。

また、「トウ」角度が上に10°~15°位、上がっている靴が殆どとなって来ています。つまずきの防止や歩行時の靴のローリングを行い易くする為の作りとなっている様です。
ヒールだけでなく、ランニングシューズや革靴までも極端に上に向いている物も有ります。
実は、この「トウ」の上がりが起因して浮き指や開帳足となる事や前後の不安定な姿勢から腰痛や膝関節痛が起きている事は余り知られていません。