第3回 人間の骨格と歩行について

四足の動物が骨盤の傾きや背骨・大腿骨の角度が変化することで、身体が鉛直方向に立って起き上がった立ち姿勢が出来ました、同時に踵が接地したことで足が出来上がり、踵、拇趾球、小趾球による足裏の三点支持が可能となったことから片足立ちが可能となり、二足歩行へと進化したそうです。

この進化の過程で重要な事は、人間は真っ直ぐに立つことで重力に対応する身体を作り上げた事です。鉛直に近い身体は、足裏の靭帯をコントロールすることで、骨盤位置を可動出来る為に姿勢の維持コントロールが可能です。

このコントロールが出来なくなると身体のゆがみが大きくなり、余計な運動筋まで使用した姿勢保持を行う事になります。これが様々な障害や慢性的な疲労などの原因となっています。逆に、鉛直な身体を築き、足元から始まる靭帯や姿勢保持筋を使う事で、少ない力で姿勢を維持する事ができます。